小判の価値について

小判は1600年代から約300年の間で10種類発行された日本の古銭で、大判に次ぐ価値の高さを誇る古銭です。
どの小判も金が素材ですが、実は純金品位の小判は存在せず、銀も混ぜて鋳造されており、新しい時代の小判であるほどコストカットの為に金品位は低く鋳造されています。
小判の価値や買い取り価格は「古銭としての希少性」が大きく考慮されている事から、買い取りを考えるならば古銭買い取り業者に依頼するべきです。

慶長小判 慶長小判は「初代の江戸小判」であり、慶長小判の中でも「江戸座」「京座」「駿河座」等に分類される事がありますが、実態は分類される根拠が薄く、鋳造地に関する分類等は今も解明されていません。
取引価値は非常に高く170万円~180万円程であり、買い取りに関する価格ももちろん非常に高額です!
元禄小判 元禄小判は別名「元禄金」や「元治金」とも呼ばれ、慶長小判に次ぐ江戸時代に二番目に通用された金貨です。
江戸時代の小判の中では最も高額で取引が行われる小判の一つで、状態にもよりますが200万円を超える事もあります。 買取価格ももちろん高額ですが贋作も多い為、真贋鑑定はきちっとおこなっておきましょう。
宝永小判 宝永小判は別名「乾字小判」と呼ばれ、「乾」字が打印されているのが非常に特徴的な元禄小判に次ぐ江戸時代に三番目に通用された金貨です。
綺麗な状態であれば100万円を軽く超える価格で取引され、小判の中でも高い価値を持つ小判です。
正徳小判 正徳小判は宝永小判に次ぐ、江戸時代に4番目に通用された小判であり、別名「武蔵小判」とも呼ばれています。
武蔵と呼ばれる所以は、慶長金である「武蔵墨書小判」の品位に近い事から呼ばれており、 取引価格は250万円を超える価値をもつ最高額の小判ですので買い取りならば可能な限り相見積もりをとりましょう!
享保小判 享保小判は正徳小判に次ぐ、江戸時代に5番目に通用された小判で、 正徳時代に鋳造された事から「正徳後期小判」とも呼ばれますが、明確に区別する為にも享保小判とされています。
取引価格は状態の良いもので60万円であり、古銭買い取りにおいてもかなり良い値がつく小判です。
元文小判 元文小判は享保小判に次ぐ江戸時代に6番目に通用された小判であり、「文字小判」とも呼ばれています。後に文政小判の鋳造以降は、区別をする為に「真文小判」や「古文字小判」と呼ばれました。
この時期以降の小判から価値は大きく下がり、取引価格は大体25万前後、買い取り価格はその5割~7割程度という所です。
文政小判 文政小判は元文小判に次ぐ、江戸時代に7番目に通用された小判で、別名「新文字小判」、「草文小判」とも呼ばれます。
元文小判と同様に「文」字が打印されていますが、文政小判は文字が草書体であり、これは別名の由来でもあります。 取引価格は20万前後と、小判としては見劣りしますが、古銭としてはかなり価値の高い部類です。
天保小判 天保小判は文政小判に次ぐ、江戸時代に8番目に発行された小判で、「保」字が打印されている事から「保字小判」とも呼ばれています。
取引価格は状態の良いものでおよそ15万程であり、古銭買い取り業者による買い取り価格となると10万前後、状態が悪ければ5万前後が目安です。
安政小判 安政小判は天保小判に次ぐ江戸時代で9番目に発行された小判であり、「正」字が打印されている事から「正字小判」とも呼ばれています。
鋳造期間が短く、古金銀通用停止により多くが回収されたため現存数は僅かな事から、 江戸後期に鋳造された小判でありながら価値が高く、状態が良ければコレクター間では70万円前後で取引が行われます。
万延小判 万延小判は江戸時代で最後に鋳造された小判であり、安政小判に次いで鋳造された小判です。 別名「新小判」や「雛小判」とも呼ばれ、安政小判同様鋳造期間は短期間かつ現存する量も少数です。
江戸に発行された小判の中で圧倒的に量目が低い事もあり、取引価格は12万前後と小判の中では最も価値が低く買い取り価格も同様です。